株式公開とはいかなることか

各証券市場には株式を公開するとはどのようなことかを簡単に説明する。 株式市場から資金を調達すれば、当然のことながらその資金事業で適正かつ効率的に運用され、その結果として会社に利益をもたらさなければならない。また、株式を公開し投資家から資金調達を行うには、企業の内容を投資家に開示し、十分理解してもらう必要がある。このような株式公開の秩序を整備するものとして、主幹事証券会社または証券取引所などによる公開審査、企業内容の開示制度、監査法人による会計監査がある。 主幹事証券会社、証券取引所などの公開審査では、公開申請会社が調達した資金を適正に事業に運用でき、かつ投資情報として適正な情報開示ができるかどうかえお審査し、公開企業として相応しいかを確認する。会社の成長性、継続性、株式公開前規制の遵守状況、企業経営の健全性、社内体制の整備状況、ディスクローズの適正性等が主な審査対象である。 企業内容の開示制度は、投資家に対する企業内容の開示を義務付ける制度であり、発行市場における開示制度と流通市場における開示制度がある。発行市場における開示書類を有価証券届出書といい、流通市場における開示書類を有価証券報告書という。 蔵書印(ぞうしょいん)とは、所有者や所蔵者が本や書画に捺して所有・所蔵を宣言するための印、およびその印影のこと。本の最初か最後のページ(英語版)に捺されることが多印鑑通販。図書を所蔵する寺社、大名や藩校による文庫、図書館、個人の蔵書家、貸本屋などが捺す。宋代の中国を発祥とし、明代以降に使用が広がり、日本で様々な形態に発展した。印としては、官印(公文書で官吏が使った印)の次に多くみられる。蔵書印記、蔵印、所蔵印、収蔵印、図書印、伝領印、鑑蔵印もほぼ同義。書籍商が商品に捺した印(扱印)や、借り手が借りた本に捺した印も蔵書印に準じるものとして扱われる場合がある。 公認会計士監査とは、企業が作成する開示書類の中に企業の財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況を表示する財務諸表があり、この財務諸表が適正に企業の経営実態を反映しているものであるかどうかを監査し、開示された情報の信頼性を保証する制度である。公開をするには、公認会計士監査の適正なディスクローズを心掛け、虚偽の記載を行ってはならない。 このように公開準備作業には、公開審査、開示書類の作成、会計監査の三つの関門があり、要約すると、以下のような作業を行うことになる。 (1) 企業の成長性・継続性を具体的に実現していくための事業計画の作成。 (2) 株式公開前規制を遵守する資本政策の立案・実行。 (3) 社内体制の整備と健全な企業経営の実施。 (4) 適正なディスクローズを行うための会計制度の確立。 (5) 公開審査、または、投資家向けの情報として必要となる上場申請のための有価証券報告書、有価証券届出書などの膨大な書類の作成。